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プロット分析 と リライト [シナリオ作法]

前回のプロット分析からの、つづきです。

即興でお話を作って息子に聞かせるという「おてて絵本」の時に
プロット分析が役立った……ということだったんですが
このプロット分析は何かといいますと

さまざまな物語は、プロットであらわすことができ、
それを分析することによって、物語の構成がしっかりしてくる
ということになります。

桃太郎の物語を例にしますと
momotarou.png
おじいさんとおばあさんの紹介。……セットアップ
桃を拾い、桃太郎の誕生。……カタリスト
桃太郎、鬼退治に行くと宣言。……ターニングポイント1
鬼ヶ島への道中。動物たちの質問による足止め。……バリア
きびだんごをあげることにより動物たち仲間になる。……ツイスト
鬼ヶ島に到着。……ターニングポイント2
鬼たちとの戦い。そして勝利。……ペイオフ
財宝を持って、村に帰って来る。……エンド

という風にプロットに起こせます。

簡単に解説しますと
セットアップで、まず状況設定します。
次にカタリスト。きっかけになる事件が起きます。
ターニングポイント1で、メインの事件に立ち向かうこととなります。
次のバリアでは、目標になかなかたどり着けない葛藤が描かれ
ツイストにより、障害を回避して更に目標に向かいます。
ターニングポイント2では、最後の試練が目の前に現れ、
ペイオフで、清算されます。
エンドは物語の余韻、結末。と、なります。

この八つの要素にプロット分析できたら、次はリライトです。
普通の桃太郎のお話ではなく「おてて絵本」の桃太郎ですから
アレンジしなくては、面白くありませんし、息子も飽きちゃいます。
なので、おてて絵本をする時は
プロット分析しつつ、それぞれの要素を強化してお話しするわけです。

セットアップとカタリストは
桃太郎というお話だということを息子に知らしめるために、
オリジナルのままでいきます。
ただし、桃太郎が強い男の子に成長したことを
きちんと付け足しておきます。

次にターニングポイント1ですが
Bad News → Good Newsにすると劇的になるので
桃太郎が出かけてる間に、村が鬼たちに襲われるシーンを入れます。
聞いてる息子は、鬼たちに憤ったり、
村が大変な目にあって、一緒に悲しみます。Bad Newsですね。
そこですかさず、Good Newsとして、
桃太郎が鬼退治に行くと宣言し、立ち上がります。

一路、鬼ヶ島を目指すこととなる桃太郎ですが
行く手を阻むのは犬・猿・キジです。
RPG的には仲間を増やすためのイベントですが
プロット分析的には目的地へ向かう足を止めるわけですからバリアです。

どこに行くの?腰にぶら下げてるのは何?きびだんご?ひとつくれないかな?
これら足止め質問に普通に答えて関門を通り抜け一人で進む…、のではなく
動物たちに吉備団子をあげる代わりに、鬼退治の仲間にする
というヒネリを加えて突破するので、ツイスト、というわけです。
yoga_hineri.png
ここの繰り返しは大人にとっては、かったるかったりしますが
子供にとっては繰り返しの面白さがあるようです。
なので、動物たちをひとまとめに登場させることなく
一匹ずつ出します。ただし、それぞれ足止めする方法を変えます。
村を出るための橋の上で犬がトオセンボしてたり
浜辺の舟に乗ろうとしたら猿が出てきて邪魔したり、とかです。

桃太郎の場合はバリアとツイストが3回ありますが
バリアとツイストの長さや回数を増減することによって
物語の長さは、如何様にも変えることができます。

プロット構成としては、バリア・ブロック→ツイスト・ブロック
になるのが理想的なんですけど、
桃太郎の場合、バリア→ツイスト、が3回繰り返されるんですよね。
もちろん、それが昔話の桃太郎としてのいいところなんですけど
シナリオのリライトとしては、
動物たちが現れて足止めしてるのを
ひとつひとつのバリア→ツイストではなくて、
ひとまとめのバリア・ブロックとして処理した方がいいと思います。
lego_block.png
例えば……犬が来て質問。吉備団子をあげて仲間になる。
しかし、そこへ猿が現れ吉備団子を奪って逃げる。
追いかける桃太郎と犬だが、見失ってしまう。
そこへキジが現れ、猿を捕まえてきてくれる。
ところが、犬と猿とキジで吉備団子の取り合いで喧嘩になる。
ここまでが、目標に向かって進んでないのでバリア・ブロック。

喧嘩を仲裁する桃太郎。動物たち全員に吉備団子をあげる。
その代わりに、鬼退治の仲間になってくれと提案。
喧嘩をやめて、仲間になる動物たち。
鬼ヶ島へ向かうために浜辺へ行く桃太郎一行。
すると、漁船を壊して回る数人の鬼を発見。
桃太郎たちは力を合わせて、鬼をやっつけ
鬼ヶ島へ行く海図を鬼から手にいれる。
と、ここまでがツイスト・ブロック。

こうして上手くいってる勢いのままに
すんなり目的達成してしまうのは、ちょっと盛り上がりに欠けるかなぁ
と、思っちゃいます。
もうひと山、欲しいですよね。

なので、ターニングポイント2では
Good News → Bad news という順番の出来事を配置します。
バリアで足止め、ツイストして前進して、最終目的地が見えてきた。
そこで、もうひとひねり。というわけです。
yoga_hineri_man.png
さて、おてて絵本の桃太郎に戻りますと
息子はバトルシーンが大好きなので
ターニングポイント2は、鬼ヶ島に到着して
鬼と戦うところまで含めます。
オリジナルだとペイオフだけだったバトルですが
ここがあっさりし過ぎてるので、膨らませるわけです。

kodomonohi_yoroi_kabuto.png

無事、鬼ヶ島に到着し、鬼たちと戦い、
仲間の活躍もあり鬼たちを圧倒する桃太郎たち。これがGood News
鬼たちを退治したと思ったところ、地鳴りと共に城の奥から
巨大な鬼の大将が現れます。
鬼の大将は犬・猿・キジを蹴散らし、桃太郎をも吹っ飛ばします。
そしてとうとう桃太郎が倒れてしまう……。これが Bad News

そして、ペイオフ:清算です。
倒れた桃太郎を励ます犬・猿・キジ。
おじいさんおばあさんからもらった吉備団子を
桃太郎に食べさせます。
(象徴的なアイテムが最後の最後でまた活かされるわけですね)
すると、見事に立ち上がり、パワーアップした桃太郎は
鬼の大将を圧倒的な力でやっつけます。

アンパンマン方式ですね。あるいはポパイ方式。
一度、倒れた英雄が復活する。
マトリックスもそうでした。
ジョゼフ・キャンベル「神話の力」でも言及されております。

さて、エンドです。
桃太郎は、鬼たちに今後二度と村を襲わない約束をさせ、
奪った財宝を返すということで鬼たちを赦します。
村に帰った桃太郎は、財宝を村の人たちに返して
おじいさん、おばあさんと幸せに暮らしましたとさ。

で、おしまい。
はい、もう寝る時間だよー。
と、こんな感じの桃太郎リライトを、おてて絵本として
その場その場でアレンジしながらお話ししてたわけです。
シナリオのリライト技術が子育てに役立って良かったです。

但し、最後のバトルの場面でエキサイトしてしまい
もうひとつ、ほんわかのんびりしたお話をしなくてはならないことが
多かった気がします……。

なので、息子が桃太郎の話をせがんできた時以外は、
オリジナルの「おてて絵本」話を即興で作ってました。
息子と一緒になってお話を作ったりして、楽しかった思い出です。

reading_boy.png

プロット分析の方法は人それぞれですので
上記の桃太郎の分析は間違ってる!という人もいるでしょうし
その後のリライトの方法も手ぬるい!という人もいるでしょう。
それはおのおの自分が正解だと思う方法で試してみてください。

こうしたプロット分析からのリライトの流れというのは
シナリオの完成度を高めようと思った時に、役立つかもしれません。
参考にできるところは、参考にして頂きたいと思います。

大バコ、小バコを作ってからシナリオを書く、という人でも
案外、こうしたプロット構成は考えずに書くことがあると思います。
書き上げてはみたけど、どうもしっくりこないな、という時は
自分の作品のプロット分析をしてみて、
それから各要素の強化をすると、うまくリライトできたりします。

ちなみにリライトの前段階のプロット分析の時に
どう仕分ければいいのか、わからない時があると思います。
そういう時は、要素ごとの働きが上手く機能してない可能性があります。
なので、そこを明確にすれば、より良いシナリオになることが多いです。

もちろん、シナリオの書き方なんて、ひとりひとり違っていいものです。
なので、これが正解というわけではなく
私が勉強したり経験した中で、
うまくいったことをお伝えしてるだけに過ぎません。
何かうまくいかないんだよなぁ、という人の一助になったら幸いです。

長々と講釈たれましたが、じゃあ、お前の書いたのはどれほどのもんなんだ
と思う方は、TBSオンデマンドで「私は屈しない」を配信しております。
2018年1月31日までとなっておりますので、どうぞご覧になってください。
**(追記:先日、1年間の配信延長の連絡がきました)**
**(ご覧になってくださった方々のおかげです。ありがとうございました)**

では、また。
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自己アピール と プロット分析 [シナリオ作法]

前回は自己アピールについて書かせて頂きましたが
みなさんは、自己アピール、してますでしょうか。

仕事についての自己アピールはもちろん必要ですが
私は普段の生活の中でも、積極的に行うようにしています。

洗濯やお風呂掃除、夕飯の買い物などの家事をした時には
妻に報告する形をとりつつ自己アピール。

oosouji_dougu.png

気をつけなくてはいけないのが、「〜してあげた」と言わないこと。
「洗濯しといてあげたよ。一杯あって大変だったぁ」じゃなくて
「洗濯したよ。ハンガー、もう無いから」
あくまでも、報告の形で。

sentakumono.png

自分がそう言われるのが嫌なので特に気をつけてるので
言ったことはありませんが、
「風呂掃除してあげたよ」なんて言われたら
アンタの家でもあるんだから、なんでそんな恩着せがましく言うんじゃい!
と思ってしまいます。

妻も働いてますので、家事はできる方がしておく方式をとっています。
なので、家事やりましたアピールはしないのが当然なのでしょうが、
たとえば洗濯ですと、干す場所やハンガーの数の関係があるので
ベランダに干してあるのを知らずに洗濯機を回してしまうと
ビショビショのまま干すことができなくなっちゃいますし、
夕飯の買い物に何を買ったか大まかに報告しとかないと
同じもの買っちゃってもったいないことになる…とか
そういう意味もあって、報告がてら、家事やりましたアピールをしておきます。

で、アピールして「ありがとう」と言われたいのかというと
実はそうじゃありません。
私は「ありがとう」が好きじゃないんです。
何かをした時に「ありがとう」と言われたくない。
いや、誰かに言うのは嫌じゃないし、むしろ沢山言うんですが、
自分が言われるのはそんなに好きじゃありません。

ありがとうと言うしかない場面でしたらいいんですけど
なんでもかんでも、ありがとうを連発する人いますよね。
ちょっと苦手です。
なんか「気づき」とか言う人に多いイメージです。

ishiki_takai.png

これを言うと偏屈に思われるかもしれませんが
何かをした時に、ありがとう、と言われると
それでもう終了、はいこれで言動に対する対価は払いました。
そんな風に思えてしまうんです。

なので、「お風呂掃除したよー」の返しとしては、
「わかったー」と言ってくれるだけで良かったりします。
嬉しそうな顔をしてくれれば、なお良し、です。
感謝されるよりも、喜んだり嬉しそうな顔を見る方が好き。
thumbnail_kutsurogu_kids_set.jpg
私が自己アピールするせいでしょうか
息子や娘も、ちょいちょい報告にきては
褒められるまでアピールを続けたりします。

4歳の娘は、縄跳びをもってきてはピョンピョン飛び続けますし
8歳の息子は、本で得た歴史の知識を延々と披露してくれます。

小さい頃から絵本を大量に読み聞かせしてきたおかげなのか
息子は本が好きで、よく本を読んでいます。

そういえば、昔、寝る前に「おてて絵本」というのをやってました。
これはEテレのある番組でやってたんですけど、
両方の手のひらをつなげて開き絵本に見立て、即興でお話を語るというものです。

いろんなお話をしましたが、定番ものとして桃太郎のお話をしたことがあります。
ただし、そのままやっても、おてて絵本の意味がないのでアレンジを加えます。
結構、好評で、その後何度もリクエストをされました。

で、その時に役立ったのがプロット分析です。
プロットにはある一定の形がありまして
それに沿ってお話を作ると、なんとなく上手く作れます。

そんなものに縛られずに自由に書けばいいんだよ!
という向きもありましょうが
自由に書いて面白いものができるのは一部の天才の方のみ。
そんな天才の書いたシナリオでも、プロット分析してみると
実は構成はきっちり基本に忠実にできてたりします。

昔ながらの「起承転結」はご存知の方も多いでしょう。
ハリウッドでは「3 ACT 構成」というのもあります。
脚本を勉強してる人には、シド・フィールドなどでおなじみだと思います。

で、私がいろいろ勉強したり、実践で学んだことを総合しますと

セットアップ
カタリスト
ターニングポイント1
バリア
ツイスト
ターニングポイント2
ペイオフ
エンド

この8つがあれば、お話はできるんじゃなかろうかと思います。
桃太郎で言いますと、

おじいさんとおばあさんの紹介。
桃を拾い、桃太郎誕生。
桃太郎、鬼退治に行くと宣言。
鬼ヶ島への道中。動物たちの質問による足止め。
きびだんごをあげることにより動物たち仲間入り。
鬼ヶ島に到着。
鬼たちとの戦い。そして勝利。
財宝を持って、村に帰って来る。

と、こんな感じです。
カタリストやターニングポイントなどの用語は
「ハリウッド・リライティング・バイブル」に詳しいです。


で、この通常の桃太郎のお話を
プロット分析したのちにリライトすると……

ちょっと、長くなりましたので、それはまた次回書かせて頂きます。


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あらすじと最短距離 [シナリオ作法]

前回「あらすじから脚本を書くのは大変」って書きましたが
じゃあ、あらすじ書く時はどうしたらいいのよって事ですが
「あらすじは脚本を書き終えてから書く」が基本です。

シナリオコンクールに出した人は覚えがあると思いますが
脚本を書き終えてから、あらすじを書きますよね。
あれ、しめきりが近づいてる時だと、焦ります。
800字分とかで物語を説明しなきゃいけないので
まとめるのに結構、時間かかっちゃうんですよね。

かといって前もって書いておけばいいって訳でもないんです。
あらすじって物語の要約なので、書き終えてからでないと
書きようがないんですな。
study_yaruki_nai.png

例え、あらすじを先に書いてたとしても
おそらく脚本を書き進めるうちに
あらすじから逸れていってしまうと思います。
逸れたからといって無理に合わせようとすると
つまんないものになるんですよね。

まぁ、そうは言っても
「あらすじなんて、物語の要約でしょ。
さくさく、まとめればいいじゃん」
なんつって味も素っ気もないようなあらすじを書いちゃう人もいます。

でも、ちょっと待って欲しい。

シナリオコンクールに添付するあらすじは非常に大事だと思います。
応募数が多いコンクールの場合は
あらすじだけ読んでつまらなかったら脚本自体を読んでもくれない
なんて話もききますからね。

それに、あらすじを面白く書く技術があるかどうか
ってのも見てるんじゃないでしょうか。

もしコンクールで入賞できなくても
ある程度の脚本が書けてて、あらすじも面白く書く技術があるとわかったなら
ちょっとこの人に企画書依頼してみようかな、
とかプロットライターを頼もうかな
とか思われるチャンスが多くなるって事です。

それに、あらすじを書く技術は企画書を作る時などには
とても重要になると思いますので
せっかくの機会ですから、シナリオコンクールに応募する際は
実践練習と思って、面白いあらすじを書くようにしてみたら如何でしょう。

シナリオスクールに通ってる方々はそんなのとっくにご存知で
当然、あらすじ作りをおろそかにしてる人はいないと思いますので
今回の記事は、私のような自主練スタイルで頑張ってる人向けでした。

私は昔から人から教わったりするのが苦手なたちで
自分で調べたりなんだりしてどうにかするのが好きでした。
色々と遠回りしてしまう事が多くなるんですけど
それはそれで良いと思ってます。

最短距離がベストな道のりとは限らない。

そういう事です。

プーティーウィ


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プロットとあらすじ [シナリオ作法]

さて、前回はプロットについてお話しましたが
よく聞かれるのが「あらすじ」とどう違うの?という質問です。

私も聞かれるたびに、どう説明していいものか分からずに
ネットであれこれ調べてみては、うーん…と唸ってしまいます。
なんだか人それぞれのプロット観のようなものがあって、
これがプロットで、これがあらすじなんですよ皆さん!
って断言できないような状況のようです。

シナリオスクールでは、これがプロットの書き方!
とか教えてくれてるんでしょうが、如何せん、私は野良なので
そういった共通認識の伝授をされておりません。
シナリオスクール出身の誰かに聞いてみて
上手く聞き出せたら、発表する事に致します。

それはそれとして
私の思うプロットとあらすじの違いは
「あらすじから脚本を書くのは大変なので
 脚本を書く時はプロットからにしろ」
ってことです。

例えば、
地球で迷子になった宇宙人が
出逢った少年によって匿われつつ心を通わせる。
少年は宇宙人との交流によって
抱えていた孤独感や家族との疎外感を克服し、
宇宙人との絆を深めて行くが、
やがて宇宙人はUFOを呼んで宇宙に帰って行く。
…というあらすじから脚本を起こすのは大変です。
漠然としすぎて、どこから手をつけていいのやら、ですよね。




なので、今度はプロットでやってみましょう。
例えば、
宇宙人がUFOから置き去りにされる。
母子家庭で兄妹とは仲が良くない少年が登場。
少年と宇宙人が出逢う。
宇宙人、地球の文化についてテレビで学ぶ。
宇宙人、カタコトながら喋れるようになる。
少年と宇宙人と心がシンクロする。
シンクロしたが故の騒動が少年の学校で起こる。
少年の兄妹にも宇宙人の存在がバレる。
宇宙人を守るという目的で兄弟が団結する。
UFOを呼ぶためにアンテナ設置が必要。
ハロウィンに乗じて宇宙人が外出してアンテナ設置。
政府に宇宙人がいることがバレる。
宇宙人、具合が悪くなる。
シンクロした少年も一緒に具合が悪くなる。
政府に捕らえられる宇宙人。
宇宙人は少年を救うためシンクロを切り離し、死んでしまう。
宇宙人、復活。
UFOが迎えに来たと告げる宇宙人。
少年の仲間たちが協力してくれて、一緒に政府の手から逃れる。
少年たちと政府の役人とのチェイス。
UFOの着陸地点であるアンテナ設置場所に到着。
宇宙人は無事UFOに乗って帰って行く。
…と、こんな感じに要素が揃ってれば
さっきのあらすじよりかは、脚本にしやすいですよね。

他の人はさておきまして
私にとってのプロットは、こんな感じです。

まずはこんな風にざっくりしたプロットを書いたら
次は必要に応じて、主人公の心情の流れのポイントとなるエピソードを
配置したり、言わせたい台詞だとか、状況設定だとかを補足していきます。

kaisya_man.png

で、プロデューサーに見せる場合は
読んで面白く感じさせるように、文章を整えなくてはいけません。
かといって長くなり過ぎては、読んでくれません。
名刺代わりのプロットをビシッと渡すために日々努力であります。

もちろんプロット書くだけではお仕事にならないので
脚本も書かねばなりません。
当面、提出しなくてはいけないものがないからといって
脚本を書かないでいると、執筆脳が鈍ってしまいます。
なので、誰に頼まれるでもなく、脚本を書いていたりするんですが
幕末を舞台にしたペリーと幕府の交渉裏話的な映画に興味がある方がいましたら
左のサイドバーにあるメールフォームでご連絡ください。
…(スマホなどでサイドバーが表示されない場合は、こちらのツイッターへ)…
…(フォローして頂いたのちDMでのご連絡、という流れでお願い致します)…

そんなこんなで、まもなく3月もおわりです。
4月から新しい環境に臨む方も多いと思いますが
どうぞ無理せず、健康第一で、お過ごし下さい。

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説明台詞とお盆休み [シナリオ作法]

前回、説明台詞について書きましたが
脚本を書く上で、状況説明等は、どうしても必要になるものです。

説明台詞が多いとつまらないものになるのは明白で、
なるべく減らしたいと思うのは山々ですが
説明シーンが無いと何がなんだかわからなくなってしまいますよね。

そこで、説明シーンについて、よく言われるのが
「面倒な説明はアタマに持って来い」 です。

状況設定等の説明シーンは、ゲームのルール説明のようなものです。
途中でルールが変わってしまってはゲームを楽しめませんし、
後からルールを付け足されても、ゲームが複雑化するだけで
面白くなるかどうかは、また別の話です。

それに設定に関する説明シーンを後から入れると、
ご都合主義だと言われがちですので、
なるべくアタマの方でやっておくべきなんです。

状況設定の為の説明シーンは必須ですが、
だからといって、そのシーンを説明台詞で埋めてしまっては
つまらないものになってしまいます。
どんな時でも、わざとらしい説明台詞は回避した方がいいですよね。

そんな時は、トライとリアクションを意識して下さい。
台詞のトライとリアクションとは、
 A「おう、元気か?」  …これが(トライ)で
 B「元気なわけねーだろ」 …これが(リアクション)です。

で、如何にもな説明台詞の場合、
 A「おう、お前最近カノジョと別れたらしいけど、元気か?」
 B「元気なわけねーだろ」
と、いう風になります。トライで状況を説明してしまってます。
Bの状況を説明する台詞で会話が始まっていて、
何だか、ちょっと不自然ですよね。
そこで、
 A「おう。…元気か?」
 B「フラれたばっかで元気なわけねーだろ」
という風にすると、ちょっと不自然さがなくなります。
説明部分をリアクションに組み込むといいんですね。

 A「これは伝説の銀河烈風剣の在処を示す巻物だ」
 B「おお!スゴい!!」
と、するよりも
 A「これは、もしや伝説の…」
 B「ああ。銀河烈風剣の在処を示す巻物だ」
てな感じにすると、多少は不自然さが消えてくれます。

推理もの、刑事もの等はどうしても説明が多くなるので 
説明台詞臭さを拭いきるのは難しいですが
なるべくなら自然な台詞回しを目指していきたいと思ってます。

さて、世間ではお盆休み真っ最中ですなぁ。
私はそんな事1ミリも関係なく仕事をしております。
息子はそんな事情は1ミリも知らないので
「夏休みまだかなぁ」なんて言ってて戦々恐々としてたのですが
妻方のジィジとバァバが「泊まってっていいよ」と言ってくれたので
息子も急遽夏休み。遠慮なく数日間、泊めてもらう事にしました。
妻も仕事がありますので、今、息子は一人でお泊まりしております。

いつもは、「いい加減静かにしてくれ」と言ってますが
彼がいないと静か過ぎて、何だか寂しいです。
叱る回数以上に、笑顔にしてもらってた事に気づかされました。

ひまわり.jpg
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ロールケーキと説明台詞 [シナリオ作法]

ロールケーキって一時、表舞台から引いてた感がありましたが
何がきっかけなんだか復活して、グイグイ前に出てきてます。
今や、デパ地下やコンビニでもロールケーキ置いてありますよね。

ロールケーキ好きとしては嬉しい限りです。

デパ地下などでよく見るフルーツたっぷりものとか
コンビニで見かけるお一人様用プレミアム系とかも美味しいですが
今、どんなロールケーキ食べたいって聞かれたら
幼い頃から慣れ親しんだ、スイスロールが食べたいです。
スイスロール.jpg
シンプルなのがいいですなぁ。
ロールケーキに限らず、甘いもの大好きなので
仕事の合間に、チョコ等つまんだりします。
脳に栄養を送ってるんだい。と言い訳しつつ。

仕事中は、頭の中でずーっと、ずーっと考えてる訳ですよ。
時折、ノートに書き付けたり、パソコンに打ち込んだりしつつ。
で、ずーっとずーっと頭の中で練り上げていったものを
シナリオなり企画書なりに落としこんでいくんですが
そういう時に気をつけなきゃいけないのが
初見でわかるようにする事です。

初めて読む人がわかるように書くのは意外と難しいんですね。
自分の中でアイデアを練る時間が長かった場合は特に、です。

ものすごく練り込んで、これは面白くなるぞと思っても、
できあがったものをプロデューサーなり監督なりに読んでもらうと
「これ、どういう意味?」とか、質問攻めにあったりします。

自分の中では練り込んで消化してある事柄でも、
初見の人には、そこへ辿り着いた過程がわからないので
筋道立たないものを読んでる気になってしまいます。

宮本監督には色々教わりましたが
初めの頃、散々言われました。初見の人がわかるように書け!と。
そりゃそうですよね。 
観客、視聴者は初見なんですから。 
それだけでなく、スタッフやキャストが初見でわからなきゃ
誰もその作品に参加してくれません。

かといって説明が過ぎると面白くなくなっちゃいますし
難しい所なんですねぇ。

説明台詞が多いのは下手な脚本の典型ですが
ついつい、やりがちな失敗ではあります。
そこら辺の対処法は、シナリオ作法四十八章にありますので
興味のある方は読んでみて下さい。
   

さて、前回ロールケーキを「半分こ」する際に
成長の跡を見せた息子ですが、
お風呂の後は、いつまでも裸ん坊でいたりします。
ようやくパジャマを着たと思っても
ボタンを留めずにお腹全開だったりします。
しかし、こないだゴロゴロとカミナリが鳴ったんですね。
すると息子は、いそいそとボタンをしめて
なおかつ、ぎゅっとお腹を抑えてます。
どしたの?
「カミナリさまが怖いから」
おへそ取られないように、だそうです。
かわいいのぉ。


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プロットと提灯記事 [シナリオ作法]

前回、企画書の為のプロット作りをしていると書きましたが、
シナリオスクールに通ったり
18000円払って企画書講座を受講する気がない、という人から
何か参考になる本はないですか?と質問されました。
… 。
自力で探せ!

と、思いましたが、私もオニじゃありませんので
私が読んで良かったものを紹介しました。
もしかしたら、他にも同じ様に知りたがってる人がいるかもしれないと
思いましたので、ここで紹介する事にします。
以前にも登場しましたけど、
笠原和夫さん著「映画はやくざなり」
   


この本の「脚本執筆前の工程」部分が、
プロット作りに役立つんではないでしょうか。
コンセプトの検討に始まり、テーマの設定やキャラの創造、そして
プロット作りは2000字で、という具体的なアドバイスまで、
7つの項目で脚本執筆前の工程について言及されてます。
興味のある人は読んでみてください。

私はちょっと変則的に脚本家の世界に入ったものですから
プロットライターとして何年か修行したという経験がありません。
で、最初の企画書を宮本監督に提出した後に、このままじゃいかんなと。
どうしたもんかと思いまして、自主練をする事にしました。

どうするかと言いますと、
何度観ても面白い!という作品をシーンごとに書き写すんです。
台詞の一字一句まで全部、ではなくて要約で大丈夫。
台詞と行動の要約を書き留めて、ストーリーの流れを掴むワケです。

で、その後に、ブロックごとに更に要約してみましょう。
すると、あ、ここが転換点なんだな、とか
主人公が立ち直る為のストロークはどれくらいあればいいのか、
とか色々わかってきます。

更に、これを元に自分なりに企画書のプロットを書いてみるんですね。
この作業を何回かすると、あら不思議。
プロット作りもサクサクできるようになりました。

できれば時間もメモしといた方がいいです。
 12分:主人公が友人の家を訪ねる。
 68分:主人公が勇者の剣を探し当てる。 …てな感じで。
これは実際に脚本を書く時のページ配分の目安の参考になります。

映画「サイドウェイズ」の時も、
オリジナル版のDVDをペンを片手に観まして、
プロット構成を把握する事から始めました。
サラフォルニア.JPG
なので、台詞は全て変えてありますが
構成をなるべくオリジナルから逸脱しないようにする事で
全く別の映画じゃん!というリメイクにはなってないと思います。
そこら辺は、ご自分の目で確かめてみて下さいね。

iTunesでも観られますよ。
レンタルもありますので、お気軽にどうぞ「サイドウェイズ」

は?! これはステマ?! 提灯記事?!

色々と書きましたが、参考にする人はいるのか?
という疑問が出て来ました。
が、
ここまで書いちゃったんで、このまま載せます。

でも、近道はシナリオスクールに通う事だと思いますよ。

私は行った事ないですけど。
取材には行きたいですけど。

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対応力と ピクサー [シナリオ作法]

前回、対応力の事を書きました。

脚本家として脚本を書く際には、
様々な要求に対応していかなくてはいけません。

それは原作サイドからの要求だったり、スポンサーサイドだったり
はたまた演者さんサイドだったりと色々です。
各方面から要求があり、勿論、プロデューサーや監督からも
あれこれと言われる訳です。

そういうアレコレの要求を簡単に聞いちゃうから
ダメな作品ができるんだよ!
と、言う方もいらっしゃいます。

んが。
しかし、そういう要求を(ある程度)聞いた上で、
面白く仕上げるのが、作家の腕なんだと思ってます。
… 。
私の書いたものがそうなってるかどうかは
皆さんの判断に任せるとしてですね…、
私の心には棚があるので、ちょっと、一旦、
私の力量云々についてはその棚に置いてですね…

例えば、文豪ドストエフスキーは、読者受けを狙って
主人公の散歩コースを当初の設定から変えたりしたそうです。
その他にも、出版社の意向を酌み、あれこれ反映させたとか。
しかし、作品はきちんと面白いものになり
100年経っても、その芸術性は色あせる事はありません。

それにしたって、何でもホイホイ言う事聞いてたら、
やっぱり、ろくでもない脚本になるんじゃないの?

確かに。

それに対する答えは、
脚本家ひとりひとり、違うと思います。

そのひとつの答えが、
笠原和夫さんの「映画はやくざなり」に著述されております。


物語の根幹に関わる事でない限りは、妥協しても構わない。
しかし、作家としての大事なものを失ってはいけない
てな事が書いてあるのか、ないのか、
それは皆さんで確認してみてください。

ちなみに私は、物語の根幹に関わらなければ
色んな要求を受けとめる派です。
作品が面白くなるなら、幾らでも直しには応じます。
面白いのが、正義です。

しかし、作家としての大切なものを曲げた事はないと思います。
どうしてもこりゃダメだ、という企画の時、
きちんと理由を説明して、撤退した事があります。

笠原和夫さんの本にも、同じ様な事が書いてあったので、
ああ、あれで良かったんだな。と思いました。
笠原さんの場合、ケンカを吹っかけて撤退を余儀なくさせるそうです。
凄いです。

知り合いのプロデューサーに、
言われただけの事をこなす人は「シナリオライター」としか呼びません、
という方がいます。
言われた事をそのままシナリオにしてくれる人は便利だけれど、
そういう人はライターと呼び、「作家」「脚本家」とは呼ばないそうです。

なので、私は初めて名刺を作る時、肩書きを「脚本家」にしました。
そのプロデューサーが、
私の事を「脚本家」「作家」と呼ぶ日が来るように、
日々、奮闘しております。

で、企画書作りや、脚本執筆の傍ら、
合間をみてはプロット研究をしてるんですが
次、研究してみたいのは、これ、
グリーンメン.jpg

かーみーさーまー
トイストーリーです。
この写真は、息子と粘土遊びしてる時に作ったもの。

ピクサー作品の脚本はよくできているのが多いですよね。
勉強になります。


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絵本タイムと 対応力 [シナリオ作法]

まだ、息子が ちぃちゃい頃には
絵柄を見たり、簡単なお話だけの絵本を読んでいました。
それですと、あっという間に読み終わりますので
なかなか寝ついてくれないんですよね。

なので、2・3歳の頃は、おてて絵本をしていました。
子供番組で、そういうコーナーがあるんですよね。
こう、手をパンパンと合わせて、絵本の様に手を開くんです。
で、自分で考えたお話を聞かせる、というもの。

私もよく息子にせがまれて
寝る前に、おてて絵本を読んでいました。
読んでいた。って言っても、これ即興でお話作るワケですから
結構、頭を使います。ギャラが発生してもいいと思います。

今日は、何のお話がいいの?と、聞いて
「んー、と 僕が出て、お母さんも出て、あと、恐竜も出して」
とかリクエストを聞いて、お話をします。
途中で、
「あ、やっぱりピクニックに行くんだよ!
  それと保育園の友達も来て、恐竜に捕まったよ!どうする?」
とか、別要素が加わってきます。

恐竜や怪獣を出すと、大抵、戦い場面を出す事になるので
妻には「寝る前に興奮しちゃうからダメ!」
と、私が叱られます。

なので、何とかファンタジー路線に物語を進めようとするんですが
のんびりした展開に飽きた息子が、
「そこに怪獣のねぇ、レッドキングが出て来たよ!」
        レッドキング.jpg
と、始めるので、また修正が大変です。
……、
ん?
これ、何だか脚本の打ち合わせみたいです。
いつの間にか、息子から対応力を鍛えられていたようですね。

なので「私は屈しない」の本打ちの際には役立ちました。
実際の事件をベースにしたドラマですので
色々と調整する事が多かったんですが
息子のおかげで、すばやく対応できました。

仁義なき戦い」や「 日本侠客伝 」などで有名な
脚本家・笠原和夫が、その著作で、
「直しには応じろ」
プロとアマの違いは、そこだ。
と、仰ってます。

なるほど。

プロデューサーの要望にきっちり対応する力、必要ですよねぇ。
しかし、息子は、プロデューサーにでもなるつもりなんでしょうか。

ちなみに現在は、ひらがなを読めるようになってきたので
息子は、自分で絵本を読もうと頑張っております。
怪傑ゾロリの他に、お気に入りは、この「みけねこキャラコ」。
   

私も、この本、大好きです。


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禁煙と取材 [シナリオ作法]

禁煙したワケじゃないけど
煙草を吸わなくなって何年か経ちました。
ふと数えてみたら、もう7年目に突入ですよ。
実は、サイドウェイズのシナハンがきっかけです。

アメリカは禁煙とかうるさいんだろうなぁ、
飛行機乗ってる間も吸えないし…
だったら、ちょっとその前から吸わないのに慣れとくか。
そんな感じでした。

サイドウェイズ自体は2009年公開でしたが
シナリオを作る作業は随分前からやってたんですよねぇ。

ちなみにサイドウェイズはiTunesでもご覧になる事が
できます。こちらからどうぞ。

では、閑話休題
いや、そもそも閑話だらけなんですけどね

シナハンとは、シナリオのためのロケハンの事です。
実際、現地に行ってみる事は大事でありまして
なるほど、行って良かったなと思いました。
ナパの町の規模とか様子とかワインテイスティングの雰囲気とか、
日本にいて資料を集めても、中々実感が伴いませんわな。
執筆中はその取材した時の事を忘れない様に
ナパ・バレーの風景写真を机の前に貼ってました。

シナハンの際には、道雄と大介たち同様、
ロサンゼルスからナパ・バレーまでドライブしましたよ。
色々大変でしたが、面白かったです。
その時のエピソードを幾つか盛り込んだんですが
本打ちの段階でほぼカットでした。ははは。
いいんです。一緒に行ったプロデューサーが笑ってくれたんで。
でも、尺の関係で、カットです。しょうがない。

以前、別の作品で脚本協力をした時にも
やっぱり色々と取材したりインタビューしたりして
あれやこれやを、せっかくだからと脚本の中に入れたがったんですね。
そしたら、ちょっと、まとまんなくてですね、中々書けずにいたら
監督に言われました。
取材した事を勿体無いからって全部入れようとすんなって。
確かに。

素材そのまま入れてもツギハギ感が目立ちますもんね。
一旦、消化させてから脚本に反映させないといけないワケです。
難しいスなぁ。

でも、やっぱり取材はした方が断然、いいです。
現地に行ってみるだけでも違いますよ。


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